3月30日（金）
撮影：　一幕　「Duke Box Dance」


午前6時30分、ようやくアクスブリッジ（ロンドン西部）に向けて移動する。そこで拾ってもらい、パインウッドスタジオへ向う。このスタジオでAMP作品The Car Manのアンジェロ役を再び演じるためだ。

寝過ごしてみんなを待たせたらと思ったら、昨夜は心配で眠れなかった。

今のところ、いい撮影初日を迎えている。

女性陣のメーキャップに２時間もかかることが判明（ほとんどの男性陣を不安、かつ嫉妬させる）。予定が４時間も押す。

撮影に先駆けた一週間のリハーサルで、僕たちはテレビ放送に合わせた演技スタイルを何とか確立していた。再演するために必要に応じて、与えられた通り全く同じタイミングで踊れるよう振付を覚え直したり明確にしたり、ということは言うまでもない。

初日のセットでの収録は、いつも最低だと言われていたが、認めざるをえない。みんな、衣装を着て役になりきろうとしながら目の前の闇を見据え、ヘッドホンをつけて、ああだこうだと指示を出す「フロアマネジャー」なる人物を探す。いつも、デジタルベータワイドスクリーンレンズに、勝手が違うせいで本領発揮できないように映っていませんようにとか、何とかちゃんと映ってる、と自分に言い聞かせていた。今のところ、幸先よいスタートを切ったと思っている。

でも、僕は最初のカメラリハーサルで、わざとすっ転ぶことでリラックスしていた。カメラマンをすっかり困惑させて、「毎回同じ場所で転んでない？」と言われた。それから、「帽子」のシーンにはまってしまった。ちょっとしたこだわりなのだが、立ち上がることができなかった。これは、だんだんよくなるはずだ。


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