□ストーリー

19世紀、ヨーロッパ。
ガブリエル・ヴァン・ヘルシング（ヒュー・ジャックマン）は、悪魔に取りつかれた魂を抹殺するために、カトリック教会に雇われた傭兵である。モンスターを退治し、その見返りに報酬を得る、いわば賞金稼ぎ。その超人的な能力と冷酷さゆえに、殺人者と呼ぶ者もいれば、聖人と呼ぶものもいる。しかし彼には過去についての記憶がなく、なぜ自分がモンスターたちと戦わなければならないのかわからなかった。

ある日、彼はヴァチカンの地下組織に呼び出され、ドラキュラ伯爵（リチャード・ロクスバーグ）を滅ぼすためトランシルバニアへ旅立つよう要請される。そこは、超自然的なクリーチャーたちが徘徊し、暗黒が支配する土地だった。修道僧カール（デヴィッド・ウェンハム）とともにトランシルバニアに赴いたヴァン・ヘルシングは、血に飢えたドラキュラの花嫁たちに襲われ、逃げまどう群衆に遭遇する。

群衆の中に一人だけ、毅然としてドラキュラの花嫁と戦う美しい女がいた。彼女の名はアンナ（ケイト・ベッキンセール）。代々、ドラキュラを打ち負かすために戦い続けてきたヴァレリス一族の末裔だった。彼女の兄ヴェルカン（ウィル・ケンプ）は、ドラキュラとの戦いのさなか、アンナを助けるためにドラキュラの手に落ち、狼男に変えられていた。ドラキュラはまた、世界征服の鍵として、人間が作り出したクリーチャ−であるフランケンシュタインを幽閉していた。

突然現れた正体不明のよそ者・ヴァン・ヘルシングを警戒し、反目するアンナ。しかし、共通の敵、ドラキュラを倒すため、二人は行動を共にすることになる。ドラキュラと戦い、その秘密を探る中で、ヴァン・ヘルシングはやがて、隠された自分の過去と直面することになる。なぜ自分はモンスター・ハンターとなったのか？ドラキュラと戦うことは宿命だったのか？修道僧カールが見つけた不気味な壁画。そこには、ドラキュラとヴァン・ヘルシング、そしてヴァレリス一族の数世紀にわたる不思議な因縁、そして恐るべき秘密が隠されていた……！！